top of page

谷口台小学校にお邪魔してきました

2/26の月曜日、市立谷口台小学校にお邪魔してきました。3年生の授業参観として総合の授業が体育館で行われたので見に行ったのです。といっても、私は保護者として行ったわけではなく、「地域の方」カテゴリーで参加してきました。  実は先日、ここの3年生の生徒から取材を受けていたのです。無料塾の取り組みを生徒の1人が知り、総合の授業の課題としてひばり学校を選んでくれたのです。

 広い体育館が「地いきのもの」「行事」「昔と今」など、調査に当たったジャンルごとのコーナーに分かれ、ひばり学校は「人」グループの中の、さらに「ふくし」というサブグループで発表されていました。保護者たちが入れ替わり立ち代わり前に座って見守る中、子供たちはとても緊張しながら発表していました。まだ3年生だから、段取りがたどたどしかったりといろいろありましたが、必死に頑張っている姿がストレートに伝わってきました。プロの流れるようなプレゼンよりもずっと迫ってくるものがありました。私はとても感動したし、発表してくれて本当に嬉しかったです。最後に学年全員が集合して「北風と太陽」の歌を合唱してくれました。

 帰るときは、最近ちょっとないくらい、あったかくて嬉しい気持になっていました。年甲斐もなくウキウキしていました。かつて自分の子供の授業参観に行ったときとは明らかに違います。今回第三者として客観的に子供たちを見れたのという点もありますが、無料塾の活動を通じてさまざまな子供たちと出会ううちに、私が変化したのだと思います。「なんでこんなに感激しているのだろう」「なんで一人残らず、全員がこんなに可愛いのだろう」と思ったとき、私は数百人の「宝」を見せてもらったからだと気づきました。子供は親にとっては宝です。けれど親だけじゃありません。地域社会にとっても宝です。そして宝ということは頭で知っていても、本当に心から、全員が宝と感じることが出来る大人がどれだけいるでしょうか。それを私に気づかせてくれた、今まで出会った多くの子供たち、また素敵な発表をしてくれた谷口台小の3年生のみんなに深く感謝しています。  最後の合唱は反則です。子どもの合唱なんて聞いたのは久しぶりですが、目頭が熱くなって、涙が流れるのを我慢するのが大変でした。

 「子どもを幸せにすることは、社会を幸せにすることだ」という言葉をずっと昔聞いて、今も心に残っています。高等教育への進学率と社会の安定性や経済との関連など、データでいくらでも証明できるのでしょうが、とりあえずそんなものは後回しでいいです。皆さんまずは子どもたちと交流しましょう。自分に子どもがいるなら他の子どもたちとも、いないなら何かの活動に加わって。忙しい方は共感してくれるだけでもいいと思います。地域の大人たちが寄ってたかって他人の子どもたちを支援すれば、30年後には世の中から貧困も戦争の危機も社会不安も激減する、というのは言いすぎでしょうか。私はまじめに信じているのですが。体感として、そうなるとしか思えません。子どもたちを助けているつもりが、自分が助けられていることに必ず気づく日が来ると思います。

bottom of page